あクマしておめでとう！

　クマの毛皮をまとい、歌って踊りながら家々を回るルーマニアの伝統的な新年行事。
災厄を払うのが目的でルーマニア版の獅子舞といったところ。（共同）
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/113019/

だそうだ。
なんだろうね。熊とかああいう大きくてずんぐりした動物は人間のなにかを暖かくするものがある。
胸郭の内側、肺とか横隔膜あたりが心地よい暖かさに包まれ、ぽかぽかしてくる。
なんかこう、バフッと抱きつきたくなる。

先日反捕鯨について書いたけど、拙者、鯨のずんぐり感も大好きである。かわいいとおもう。
たしかに捕獲、解体されたクジラ本人（？本クジラ？）にはとても同情するし可哀想だな、と感じる。
だがそれならオージービーフという名の肉塊にされた牛だってかわいそうだし、カンガルーやワニだってそうだろう。
人間は同一の種に対して捕食と愛玩を同時に行う。それでいいのではないか？

人間生きてる限りなにかしら他の生物を食ってかなけりゃいけないのだ。
また生存や獲得した生活レベルを脅かす存在ならば排除しなければならない（狼が絶滅危惧種になったのもそういう理由だろう）
かわいくてもかわいそうでも何らかの生き物を捕食したり排除しないと生きていけない。
だったらベジタリアンにでもなるか？いや植物だって立派な生き物だ。
クジラがかわいそうだから捕鯨はやめるべきだというが、本当にそう思うならもはや自殺するしかない。

だがそうなると今度は別の殺生に関する問題がわいてくる。
つまり自分の肉体を構成する各器官、細胞たちを見殺しにしていいのか？という問題だ。
厳密科学的な見地から魂なんてものがあるかないかはまあ別にして人間の魂というのは
自分の肉体の国家元首みたいなものだ。
「他の生き物殺すのが嫌になったからお前ら見捨ててこの世とおさらばします、探さないで下さい」
というわけにはいかない。

あれ。熊のはなしはどうなったっけ？