東支那海でのガス田開発-時事？歴史？-

まーた中華人民共和国がやんちゃしているらしいではないか。
これって人の家のコンセント勝手に使って電気を盗むとか、庭の水道に勝手にホースつないで水盗んじゃうみたいな行為なわけで、早急にやめてもらいたいものだ。
まあ「やめてもらいたいものだ」なんていったところでかの国がやめるわけがないのだろうが。
こういうのは簡単な話、家主がプラグを引き抜いちゃえば、ホース引き抜いちゃえば解決する問題なんだけど、これを国家間でやるとそれすなわち武力衝突ってことになる。
そこで次善の策としては「え？ケンカしたいの？やめてくれないとケンカになっちゃうよ？」と実際言う必要はまったく無いのだが充分相手が脅威に感じる武力を背景にしての平和的交渉＋先方への心づけっていうのがもっとも効果的だと思うわけだ。でもやってくれそうに無いんだよな日本は。心づけばっかりだね。
麻生総理もイヤミの一つでもいってくれればいいのに。暴言だ失言だなどという外野の声は気にせずに。

相手は妥協って物を知らないんだから始末におえない。現段階だって日本領でありながら「共同で開発してもいいよ」なんていう恐ろしく譲歩した条件で協議してるのにやっぱり守らないんだから、どうしようもない。
現代である今はそういうわけにもいかないけどこれ戦国時代の日本なら２秒で出陣をちらつかせるだろう。
実際、戦国時代には明への侵略を始めようと計画していたスペインと安全保障上もめそうになった秀吉さんがフィリピン総督府に脅しをかけたことがあるらしいが、あの大航海時代をイケイケで席巻してきたスペインが心底動揺して現場は大混乱になったらしい。
例えば「日本スペイン交渉史」っていうテキストがあるらしいけどそれによれば

陸戦では日本は強かった。
スペインも日本を恐れていた。
実際、秀吉がルソン（当時はスペインの支配下）に朝貢を促した時、スペインのあわてぶりに驚く。
ルソン提督がスペイン王フェリペ２世に宛てた手紙
・・・・・コーチシナ、ここは１０００人で征服できます。
カンボジア王国、ここは我らの生活の面倒をみてくれています。
シャム、ここは１５００人で征服できます。
いずれも偉大なスペインの旗を立てるのは容易ですが・・・・・
日本が攻めて来れば、ルソンは壊滅します。」

とある。

当時のスペインなんて南米ではガシガシ武力で侵略を進めて銀を搾取し続け宗教も文化も人種も破壊したぐらいの暴君なわけだから、明や日本にだって侵略したくてたまらなかったはずだ。（南米は同じく戦国時代まっさかりだったんだから強いかどうかは別にして武人も大勢いたはず）
実際明のことは征服する気満々だったし日本の鉱物資源だって本当ならば全部もって行きたかったというのが本音だったとおもう。
そんなところへきて極東のちっちゃい島国（しかも異教徒）が「なに勝手に明を取ろうとしているんだ？俺に挨拶は？」なんていう生意気な口を利いてきたわけだからスペインは内心怒り心頭だったろう。
そのうえ実際日本は明へ出兵しているわけで言ってみればスペインが先に陣取りしようとしていた陣をいきなり日本が横取りしようとしてきたわけで本来なら明やフィリピンを戦場に日本vsスペインなんてことになってもおかしくなかったわけだが、スペインは傍観するしかなかった。
結局正規軍同士の直接対決という意味では日本とスペインは戦争にならなかった。スペインのほうで避け続けた。
まあ国内のスペイン人（と宣教師にうまい事洗脳されちゃった大名とかも含めて）とは何度か局地戦はしているが。
あくまで国家間としては平和的な交渉に終始したわけだ。
けど日本が強くなかったら問答無用で明への侵略をスペインが進めていたのは確実なわけで。（もちろん南米が先に犠牲になってくれたおかげでスペインがある程度は満腹になったという側面もあるだろうけど）
当時最強クラスの国家の一つであるスペインに対しては強気な交渉が出来たのに、現代の日本が中華人民共和国相手に及び腰なのは…

戦国時代日本を現代中華人民共和国、明をガス田（※）、戦国時代スペインを現代日本にあてはめると今の状況にすごくオーバーラップしてくる気がする。
（※まあ明はスペインのものでも日本のものでもないのだけど、
スペインからすればアジアなんてどこも切り取り自由でしょ？というのが当たり前の価値観だった時代だし
日本からすれば明を取られると日本海のすぐ向こう側に巨大なスペイン領が出来るということで日本の安全保障上問題ありという状況だったからほっとくわけにはいかなかったろう）

そういえば長野県警が中国人暴徒に及び腰だったのも根っこは同じようなことだと思う。なんだかなぁ。

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東シナ海ガス田　中国の違反に対抗措置を
http://sankei.jp.msn.com/world/china/090106/chn0901060315001-n1.htm
中国が単独開発進めるガス田、東シナ海で撮影
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090105-OYT1T00724.htm
中国、合意破りガス田掘削　東シナ海の「樫」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090104-00000500-san-cn
継続協議中の東シナ海のガス田「樫（天外天）」で中国が操業開始？
http://specificasia.seesaa.net/article/112222423.html
http://www.afpbb.com/article/politics/2554393/3654912
中国・東シナ海油田問題
http://ameblo.jp/lancer1/entry-10027187145.html
借金は返せる、その根拠（２） － 東シナ海の海底油田６００兆円
http://critic2.exblog.jp/1509165/